

今日は、データ分析における、妙味馬を発掘するためのファクターを紹介しよう。
上の新聞は、お馴染み「ストライド競馬新聞」。
おもに、レース内容、展開・ラップ予想系の情報で構成されている新聞だ。
私も、週末はこの新聞を印刷して、データシートと合わせて予想し、コラムを書いている。正直、もうこの新聞なしには予想はできない。
それはさておき、今回紹介したいのは、
ストライド競馬新聞のサポート的なファクターである、「バイタルジョッキー」と名付けたファクターだ。


↑直前展開予想図のデータ表
左の馬柱の「騎手」の項目が白抜きになっている。
これが新聞における「バイタルジョッキー」の表記となる。
上は、ストライド競馬新聞のブログでおこなっている、「直前展開予想図」での表記。「V」の背景に炎のイラストがはいっている。
「バイタルジョッキー」とは…
一定の期間・条件において、規定の連対率を実現し、規定の回収率を記録しているジョッキーをピックアップ。現在勢いがあって、そして馬券的にも期待値の高い騎手になります。
このような騎手は、勝ち数や連対率など、実績面での見栄えはそれほど良くないが、実は見えないところで努力してがんばっている。
それゆえ、デキの良い馬が集まりやすく、かつ、そこでしっかりと仕事をするため、陣営としても安心して手綱を任せることができる…。賞金も稼ぎ、かつ、馬券でも稼がせてくれる(笑)。
でまた、デキの良い馬がまわってくる・・・そういう好循環を生んでいるわけだ。
これがバイタルジョッキー。
もし自分が馬主なら、馬券妙味がなく、おまけに、技術的にも信頼できない騎手にのってもらいたくはない。当然だが。
やはり、ちゃんと走らせる技術やモチベーションがあって、かつ、馬券妙味がある騎手に乗ってもらいたい。
もっとも、目立ちすぎると競馬でもマークが厳しくなるためこれまでのようは好結果を生めなくなる。また、馬券的妙味も薄れ回収率も下がる。こういった騎手は、バイタルジョッキーから外れる。
それ以外では、今まではバイタルジョッキーだったのに、天狗になって態度が横柄になりして、良い馬が回ってこず、一気に成績を落とす、バイタルジョッキーから外れる場合もあるだろう。
以下が、先週日曜日のバイタルジョッキー(ブロマガより)。

ここで特に注目していただきたいのが、関西の4名。
【関西】
国分優/松山弘/池添/藤田
残念ながら、藤田騎手は未勝利に終わったが、
ほかの3名はしっかりと勝利を挙げていた。
松山弘平
京都2R 1着 単勝1810円
池添謙一
京都3R 1着 単勝760円
京都11R 1着 単勝1770円
京都12R 1着 単勝600円
国分優作
京都6R 1着 単勝2万7000円
京都7R 1着 単勝2820円
京都8R 1着 単勝1930円
※3連勝を達成!
※余談:6レースから単勝を転がしていたら1470万円ほどになっていたとのこと
特に驚かされたのが、最後の国分優だろう。
6レースからあれよあれよの3連勝。
力が抜けた1番人気でならまだわかるが、
単勝200倍以上の15番人気の馬、7番人気、8番人気の馬を勝たせてしまうのだから、とんでもない偉業だ!



この時期のG1の裏開催でこそ、バイタルジョッキーのファクターが普段以上に活きてくるのかもしれない。
ちなみに、同日の関東開催であがった4名のバイタルジョッキーたちもまた、
関西の4名に劣らず、しっかりと仕事をしてくれていたことも付け加えておきたい。
TEXT 奥野憲一