【阪神11R 宝塚記念】
◎16番ラブリーデイ
○11番ヌーヴォレコルト
▲6番デニムアンドルビー
注15番ゴールドシップ
△14番トーホウジャッカル
△7番ワンアンドオンリー
△5番カレンミロティック

 3連覇がかかるゴールドシップ。気になる材料がなくはない。より体力勝負に特化した体質に変わってきているのであれば今回は注意したい方が良い、ということだ。
 今年の勝ち鞍は3000m以上。天皇賞春は厳しい流れ、すなわち、スピードよりも体力が要求される展開での勝利。阪神大賞典も同様。昨年の有馬記念はスローからの上がり勝負で、牝馬 and 3歳馬に負けた。勝利した昨年、一昨年の宝塚記念は、馬場が悪く時計がかかる状況だった。またペースも比較的速かった。すなわち、勝利したレースはすべて体力が要求されたレースだったわけだ。
 ここで、今年の馬場状態をチェック。
 土曜9R芝1400mの500万条件の勝ち時計が1分21秒8(稍重)。斤量も牝馬定量の55Kだから、決して遅くはない。勝ち馬のスナッチマインドがゴール前で遊んでの時計だから、ちゃんと走っていればもう少しタイムを縮めることができただろう。
 これは昨年の同じ条件における勝ちタイム(1分22秒1・良馬場)よりも速い。もちろん、今年とは出走メンバーもペースも違うが、大きくタイムがぶれない芝1400mで、これだけの差がでるということは、今年の馬場のほうが軽いということが言える。
 そして明日はおそらく良馬場。今日よりも軽く時計がでる馬場になるはず。
 今年のメンバーからペースもそれほど速くならないだろう。
 もしそうなれば、スローからの上がり勝負に弱いゴールドシップにとって、かなり厳しい戦いになる。

 というわけで、今年の宝塚記念は、良馬場、割とまともに時計がでる状況、そしてスローの上がり勝負を想定した予想をしたい。

 2番人気のラキシス。こちらは、本質は京都向き。阪神の外回りもあっている。内回りコースでは、馬場が緩まいない限り、前走のような競馬はできない…とみている。

 3番人気のヌーヴォレコルトは、本質は中距離タイプで、2000m以下で力を発揮するタイプ。ただし、上がりの競馬(瞬発力勝負)では、牝馬特有のしなやかなキレをもって切れ込んでくることは想定できる。

 同じく牝馬のデニムアンドルビーも切れ味鋭いタイプ。器用さがないだけに結果を残せていないが、昨年の宝塚記念でとった戦略を今回も実現できれば、上位争いは可能と見ている。

 カレンミロティックはデキは非常に良さそうだが、上がり勝負になると実に脆い。

 ワンアンドオンリーは成長性に乏しく蹄にも不安がある。勝ち負けを期待するのは今回ではないように思う。3着なら、という見方。

 トーセンスターダムは国内の競馬は昨年のチャレンジカップ以来となるが、検疫が厳しいオーストラリアから帰ってきてしっかりと作り込むことができているのかどうか。

 菊花賞馬トーホウジャッカルは8ヶ月ぶりの競馬。素材そのものはよく、距離もこれぐらいのほうが合っている。上がり勝負にも強い。とはいえ、ここまで順調に持ってこれなかったのが痛い。

 阪神で3戦3勝のディアデラマドレは、もちろん2200mは問題なし。スローの流れで上がり勝負になれば確実に良い足を使うが、前が止まる状況が生まれないとどうにもならない。

 最後、ラブリーデイ。今年に入ってすでに6戦目は当然メンバー最多。長距離の2戦が余分だったか。とはいえ、馬体をみれば、萎んでいるどころか、むしろフクヨカになっている。これが現代の育成の成せる技なのかもしれない。今回は中2週。前走前に一度ノーザンファームしがらきに放牧にだされている。そして阪神内回り2000mの鳴尾記念を快勝。内容は非常によかった。何よりも、先行力があることが強み。直線が短いコースに必要な一瞬の脚もある。距離適性、コース適性を考えれば、この馬が一番型にはまる。あとは、当日490K以下で出走してこられるかだけ。


TEXT 奥野憲一